2021年12月12日、今年最後の「マスターズ研修オンライン学習会」を開催しました。参加者は25名、スコーレ協会から永池豊普及本部長を講師にお招きし、生き方の基本から『自らの原点を忘れない』をテーマに講話をいただきました。
当日は、世阿弥の「花鏡」に掲げられている名言「初心忘るべからず」について、ご紹介いただきました。これには3つの“初心”があるとのことです。
「是非とも初心忘るべからず」
所説あるが、若い時に新しい経験をする、失敗もあり、苦労もあり、そういう経験を忘れずに糧にしてほしい。これは、将来の財産になるものである。
「時々の初心忘るべからず」
壮年期には様々な経験を持つ。社会に出て、結婚し、子どもを持ち、周りも老いていく。人生のステージ時々に、初めて対処する経験を忘れてはいけないという。
「老後の初心忘るべからず」
老いていくことも初めての経験である。第二の人生、今の自分でも新たな気持ちで経験していく。自分はここまで到達したのだからといって、それで満足することなく、初めての事・物に対処し、チャレンジすることを恐れてはいけない。
「何事にも学びと心得、その時その場に取り組む」とするスコーレでいつも教わっていることにも繋がるものだと感じました。
(執筆担当 藤田和弘)