7月8日 マスターズ研修(シニアコース)

7月8日 平成19年度 上期 第三回目のマスターズ研修・シニアコースが開催されました。

「シニア研修コース」の講師は、「講師養成講座」の受講者が交代で担当します。テキストを定めず、資料は各講師が作成します。上期第三回目の担当講師は山下勝也氏です。
テーマ「私の父親としての自覚の原点」
当日のご講話のポイントを記しました。
1.わが家の子育て体験:一女・一男を授かって
 「命名」の感激と真・善・美の理想
 長女に美しいという字の“美”をとって、「美和」 長男には、“真”の字をとって、「真」(まこと)と命名。3人は授からなかったので、“善”は善行を務めることで自らの使命とした。
2.家庭教育における父性の役割について
 父親の最初の出番と思ったのは、クラスにとけこまず、仲間の遊びに入ってこないという、保母さんより我がこのことで注意を受けたとき。ブックセンターで子育ての本を探していた。当時は珍しい光景だったようで、気恥ずかしい思いをした。
 父性:母親と同じことをやってはいけない。父親の理想(哲学)といったものを生活の中で示していく、子どもにとっては財産となる。
3.望ましい性格形成
 素直な性格に育てる。偏見を持たずに、どんなことがあっても受け止めて自分で対処することを育てていく。夫婦の間で一貫した教育方針をもつ。
4.妻は夫の「父性の自覚」をうながす演出家であれ
5.子育て方針「自立・自律」と一貫性
 水泳教室に通わせていた。帰り支度の着替えは、時間がかかっても子ども自らにやらせた。体を拭いてあげたり、着替えさせてあげたりする周囲のお母さんたちに白い目で見られながらも、子どもが自分でできるまで待った。
6.褒め(ほめ)育て
身の回りの仕事を分担させた。長男には外回りの仕事として道路を掃く仕事をやらせた。あるとき、息子が、学校の校長先生に誉められたと嬉々として帰宅して。ちょうど朝の通りがかりに校長先生が息子の掃除している様子を見ていたようだ。まったく意図したことではなかったが、子どもにとっては自分の存在を肯定してもらったのでその喜び様は食卓を囲む家族の一時の喜びとなった
7.「甘父干母」の戒め
今は少子化の時代。父親は、第二の母親になりたがる。子どもから点数を稼ぐ父親が多くなった。
8.しつけ教育と親のつとめ
 子どもに好かれたい“友達親子”
9.「父親ならでは」の教育を 
 体を育てるのは母親、心を育てるのは父親 精神的な支柱にならないといけない。精神的な支えが不在する家庭が多くなっているのではないか。子どもたちに、自分をコントロールする力を養わせることが必要。潜在するエネルギー、心の衝動の歯止めを作るのが父親、つらい役割であるが、父親の適度な制御が必要である。そのためには、父親が“自分の命を見つめる機会が必要。

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