3月4日マスターズ研修(ミドルコース)

3月4日 平成18年度下期最後のマスターズ研修・ミドルコースが開催されました。
第一部 人生学講座  テキスト「生き方の基本」 
 第3章 「愛に生きる」
     第18節 「異世代への心づかいを大事に」
     第19節 「親を愛し、尊ぶ」
  講師 小俣富雄氏
 本日の学習箇所は、『生き方の基本』の「異世代への心づかいを大事に」(108ページ)と、 「親を愛し、尊ぶ」(113ページ)です。
  学習のポイントを、以下(続き)に記載しました。ノートとしてご活用ください。
会長講話はこちら(音声のみ)
映像つきはこちら 
約15M 再生ボタンが開くまでしばらくお待ちください
(Windowsメディアプレーヤが必要です。)
*聴講には パスワードが必要です。メールニュースをご覧ください。*

18・ 異世代への心づかいを大事に
・人は孤独な世界を抱えて生きなければなりません。どんなに愛し合い、親しい関係をつくりあげても、自分のすべてを見てもらうこと、知ってもらうこと、理解してもらうことは不可能です。ときには、愛していればこそ、相手のために黙っていなければならないこともあります。しかし、一方において、完全なる孤独というのは、本来、ありえない
共有する心の世界をもってこそ、人は自らの人生に立ち向かっていける
  ⇒<?幼い時~親の愛 ?成長過程~教師や先輩、友人との交流 ?成人~恋人との愛 ?結婚~家族との愛>
l・人は、孤独の世界と、心を共有する世界の二つをあわせもって生きる存在なのです。
 人は幼いころから、人と心を共有する素質を伸ばすために親との愛情の交流をもち、家庭での共同生活を経験して育ちます。こうして、人生の危機に対する防波堤がつくられていくのです。
・世の中は、「与える」生き方をしている人ほど友を得、さまざまなかたちで多くを与えられている。
 ⇒<論語~自分がしてほしくないことは人にしない>
<聖書~人にしてもらいたいと思うことは何でも人にしなさい>
・人生の最大の財産は友であるといわれますが、それは友を求めるというより、自らがよき友となる生き方を日々心がけてこそ、獲得できる人生の真実です。人は弱いものです。人は一人では生きられない存在です。それだけに、自らが他人のよき友となる生き方をすることが、人生の防波堤を備える資質となるのです。
19 親を愛し、尊ぶ
・子どもにとって親というのは、創造主(紳)の代わりに自分の命を生み育ててくれるかけがいのない存在です。昔の子どもは、親を通じてこの世の崇高な営みの存在にふれ、心の根を強健に育てることができたのです。
     ↓
 <親の犠牲的な愛を、子どもの感性が受けとめる>
・自分の親を否定的にしか捉えられない潜在意識が、生きるうえで(子育ても含め)大きなハンディとなっていることを痛感します。幼児虐待をはじめ、人の命を安易に傷つける事件が増えているのも、親と子の絆をつくりあげるモラルが失われた、日本人の意識土壌を指摘することができます。
・いまの時代、なによりも大切なのは、一人ひとりが人間としての自覚と誇りをもって生きることだと思います。そうした心を、子どもたちに受け継がせることではないでしようか。そのためにも、親である私たち自身が、自分の命の成り立ちを見つめ直す必要があると思います。

1件のコメント

  1. 会長講話の要旨です。
    ・父親が権威を持っている人であれば、子どもには、正義感、道徳心というものが育まれていく。非常に弱い父親であると、子どもの中に精神的な軸になるものが作られないというハンディを負わされる。
    ・男女は平等であるとうのは、社会規範である。しかし、家庭は、社会規範のルールでもって家庭規範を論じることは間違いである。父親というのは、本来権威を持った存在であるべき。権威とは、威張ることではない。
     
    ・日本の男が弱くなったのは、権威付けるものを持っていないのではないか。子どもが父親に一目置くには、父親になにかを持たないといけない。それはなにか。一個の人間として、それは、志というものである。
    ・志という字は、十とかいて、一の下に心と書く。人間の善悪美醜のさまざまの欲望情念が十という字で表している。そのなかからもっとも価値あるものを一つ取り出し、それによって他の善悪美醜のいろんなものを従わせる、その心を志である。
    ・志という言葉が硬すぎるのであれば、“自分の人生へのこだわり”、“生き方のこだわり” これがあるかないか。そういうものがあれば、少々“どじ”なことをしても、子どもは一目置いてくれる。
    ・結婚するという意味をみんな忘れて結婚している。家庭をもつ際に、一番大事なことを忘れている。家庭は最も小さな単位であって、社会が社会として機能するためにはなにが必要かをみると、それは、指導者(トップ)である。会社は社長。家庭は父親、家族に対して責任を持つ一人が、いなければその家庭はバラバラになる。実際は、人間的な実力をもった母親がいるかもしれない、一概にはこうだとはいえないが、市民社会の原型が家庭であるならば、その小さな社会の機能をきちんと果たすためにはこういった父親の役割が重要である。たとえると、父親は凧、揚げ手が母親と言える。 父親に権威を持たせなさい、つまり、母親の権力を父親が保障し、父親の権威を母親が保障するのが理想。
    ・友達親子は、子どもが不幸である。男として、人間として一目おかれるものを自分の中に持っておかないとだめ。父親、母親、両方の学習が必要である。指導者、本当に出来る人間は、慕わしいけど煙たいものである。父親は、子どもから見て、そういった役割を背負っていかないといけない。いざという時には、言いにくいときにもきちっといえないような関係であってはならない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください